コラム 「 とかちの窓から 」Column

第3回  『爪を切っていじらない(2)』
(2004年12月29日配信)

 こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

 今年2004年の1年の世相漢字は『災』に決定したそうです。台風や地震等の天災のみならず、イラクでの人質殺害や子供の殺人事件等様々な人災も目立ち、今年は何とも物騒な1年でした。また、経済的には景気回復が叫ばれながらも実際には恩恵にあずかれなかった方が実は多数派だったのではないでしょうか? 『災い転じて福となす』の諺のように、来年は福の多い年になって欲しいものです。

 ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々ですが、このコラムが皆様のニキビ改善のちょっとしたヒントになれば幸いです。また、冬は空気が乾燥しておりますので、お肌の保湿や体調に十分注意して下さい。

 とかち美白研究所では、VCローションを購入されている方に会報を毎月発行しております。そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4ナイ)』というものを載せています。(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

  • (1)爪を切っていじらナイ
  • (2)髪の毛で隠さナイ
  • (3)夜更かししナイ
  • (4)乾燥させナイ

 これは私が皮膚科診療を15年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。

 前回『爪を切っていじらナイ(1)』のポイントは

『爪は短くしましょう。顔やニキビをいじる癖がある人でもそのダメージを最小限にすることができますよ。』
『なくて七癖。あなたのニキビに引っ掻きキズがあるのはどうしてですか? いじっていることをまず自覚しましょう。自覚したらあとはしめたものです。』

でしたが、第3回の今回は、『自覚することがなぜ重要か』についてお話させていただきます。

 読者のみなさんは『内観療法(ないかんりょうほう)』という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか? 『内観療法』は少し専門的になりますが『過去のありかたへの反省を通じて苦痛からの解放を目指す治療法』です。
 ニキビを例にとると、ニキビをいじって悪くしていたことを反省しニキビをいじることを止め改善させることです。

 多くのニキビの患者さんを診察していて、この『いじらナイ』には(悪いサイクル)と(良いサイクル)の2つがあることに気付きました。

(悪いサイクル)

  • (1)ニキビができた
  • (2)気にしていじる
  • (3)いじることにより悪化
  • (4)ますます気にしていじる
  • (5)無意識のうちにいじる癖がついた
  • (6)人に指摘され、実はわかっているが、ムっとして『いじってません。』と反論する。
  • (1)振り出しに戻る(マイナスのサイクルが止まりません。)

(良いサイクル)

  • (1)~(5)は同じ
  • (6)人に指摘されて、昨日鏡をみながら思いきり潰していたことを思い出し『あっ、いじってました。』と認める。
  • (7)『いじると跡が残るよ』と言われ、改めていじることは良くないことに気付く
  • (8)友達のニキビ仲間の顔をみると常に手がニキビをいじっていることを発見する
  • (9)いじるのは止めようと強く決心する
  • (10)いつの間にかニキビがよくなってきた
  • (11)ニキビ治療は卒業し、前向きな気持ちが生まれ、成績がアップし恋人もできた。
    (プラスのサイクルが回り出しました。)

 そうです、これだけで全てがよくなるわけではありませんが、大きな効果が期待できるのです。『いじらナイ』は大変重要なことと思います。

 今回、第3回『爪を切っていじらない(2)』のポイントはこんなところでしょうか?

『昨日まで私は実はニキビをいじっていました。でも明日からは違います。いじることはニキビに悪いことをはっきり自覚しました。2005年はニキビ撲滅元年だわ!』

 それでは、よいお年を。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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