コラム 「 とかちの窓から 」Column

第8回 『夜更かししナイ(2)』
(2005年4月21日配信)

こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

 4月も下旬となり、もう少しでゴールデンウイークですね。でもその前後は仕事が忙しくなり、ストレスがかかりやすくなります。また、休日続きだとどうしても生活が不規則になりがちです。規則正しい生活はニキビ治療の基本です。楽しいゴールデンウイークになるようにきちんと計画を立てましょう。

 ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々ですが、このコラムが皆様のニキビ改善のちょっとしたヒントになれば幸いです。また、4月も終わりとはいえ空気はまだまだ乾燥しておりますので、お肌の保湿や体調に十分注意して下さい。

 とかち美白研究所では、VCローションを購入されている方に会報を毎月発行しております。そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4ナイ)』というものを載せています。(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

  • (1)爪を切っていじらナイ
  • (2)髪の毛で隠さナイ
  • (3)夜更かししナイ
  • (4)乾燥させナイ 

これは私が皮膚科診療を15年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。

 前回は、『夜更かししナイ(1)』と題して、主として規則正しい生活、特に睡眠の重要性をお話させていただきました。今回は、より実践的な睡眠法や時間の効率的な使い方により仕事の能率が上がり、ストレスが減少し、ニキビ治療に役立つということをお話しさせていただきます。

 最近、個人的に注目している人物がいます。それはネット広告事業会社のサイバーエージェント社長の藤田 晋 氏(以下 藤田氏)です。藤田氏のことは8年程前に史上最年少で会社を上場した人物として認識していました。最近では、女優の奥菜恵さんと結婚したことでも話題となりました。

 再認識させられたのは、最近読んだビジネス雑誌の記事でした。記事の題名は『朝4時に起き続けるためには何をすべきか』でした。内容を要約すると、『膨大な仕事をさばいていくためには、効率の上がる朝の時間を最大限に活用することが重要である。』というもので、更に結論付ければ、藤田氏は朝型人間であり、朝型で能率よく仕事をこなしたからこそ最年少で会社を上場することができたのだということです。

 何を隠そう、私も実は朝型人間で、この原稿を書いている時間も午前5時です。朝は、確かに起きるのは大変ですが、電話はかかってきませんし、交通機関も空いており、口うるさい上司や、つい雑談してしまう同僚もいないため効率が上がります。私は診療が終わるのが比較的遅く、診療後はへとへとな状態ですので、必然的に仕事は朝にすることが多い訳です。でも睡眠時間は前回の睡眠サイクルに従い、できるだけ6時間はとるようにしています。
 夜型の生活スタイルに限界を感じている方で、朝型を考えている方、以下の本はお勧めです。

「朝2時起きで、なんでもできる!」(サンマーク出版枝廣淳子 著

 また、仮眠は有効だと思います。朝型で仕事をした後、始業開始までまだ時間のある場合や、午前中に集中して仕事をして昼食後眠くなった後などは、仮眠を取ることによりその後の仕事の効率を上げることができます。最近では、大企業の一部で『昼寝』を推奨している所が出てきており、オフィスの一角にプライバシーを守れる『昼寝部屋』を設けている企業さえあります。

 もうお気付きだと思いますが、私も『仮眠』および『昼寝』実践者です。あることがきっかけで、高校1年時に仮眠を取る訓練を開始しました。高校3年時には15~30分の『仮眠』をある程度自由に取ることができるようになりました。
 医師になってからは、大学病院勤務の時はあまりに忙しく、また、人目もあってさすがにできませんでしたが、自分で時間をコントロールできるようになった開業後は、『仮眠』および『昼寝』を実践し、ストレス解消、能率アップに努めています。私は特技は何一つありませんが、『すぐ眠ることができる。』のがただ一つの取り柄(?)です。

『昼寝』『仮眠』そして『ぐっすり眠りたい』と考えている方、以下の本はお勧めです。

「仕事も勉強もはかどる 15分間昼寝術」(草思社ブルーノ・コンビ 著)
「ぐっすり眠ってスッキリ起きる 快眠 最強の知恵」(すばる舎 井上昌次郎 著)

 最近のニキビの患者さんを見ていますと、状況は様々ですが、明らかにストレスの影響により悪化していると思われる方が増えています。見聞きしたニキビ患者さんの範囲でお話ししますと、若い女性の場合は2人でしていた仕事を1人でやらなければならなくなった、30代以上の女性の場合は「若い人はいくらでもいるからね。」などといわれ暗に退職を迫られたという例がありました。
 また、男性の場合は、営業ではともかく過大な数字を達成することが要求されるようになった、仕事の内容が急に変更されたり、受け持ちの範囲を広げられるなどでニキビ治療どころではなくなったという例がありました。でもまだそれは良い方で、最近暇だと思っていたら会社が倒産してしまったという例もありました。
 また、学生さんの場合では、受験勉強で悪化した上、家庭の経済状況が悪化したため進路変更を余儀なくされ、更にニキビが悪化した例もありました。

 今年は、歴史的にみて第二次世界大戦が終了して60年という節目の年であり、何か大きな転機をもたらす1年になりそうです。でも人間、生まれてきたからには仕事をして生きていかなければなりません。
 また脱線してしまいましたが、上記を参考にして睡眠をうまく取ることにより、人生を前向きに考え、ストレスを少しでも少なくし、能率アップして厳しい時代を乗り切って行きたいものです。

今週のポイントはこんなところでしょうか?

『ニキビが良くならない方は不規則な生活を送っている方が多いです。現代は変化のスピードが早いストレス社会ですが、それに適応するには科学的な睡眠のしくみを利用した規則正しい生活が大切です。仮眠やぐっすり眠る工夫をしたり、生活スタイルを朝型に変えたりして、能率良く仕事や勉強をこなしましょう。』

 次回は、規則正しい生活と関連して『便秘とニキビについて』説明してみたいと思います。それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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