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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2008年7月22日配信)

第47回 『低GIダイエットとニキビ治療(2)』

 こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

 先日、サザンオールスターズが無期限の活動停止を発表しました。結成30年を一つの区切りとしての結論のようですが残念ですね。
 私はサザンの隠れファンです。1978年のデビュー曲『勝手にシンドバッド』が好きでした。

 中1(1978年)の時、自分の部屋でステレオのボリュームを上げて聞いていて、知合いのおじさんの訪問に気づかず、ふと振り返るとおじさんが立っていて、本当に飛び上がってびっくりしたことがありました。

 大学入学後に流行った、『ミス・ブランニュー・デイ』(1984年)も大好きです。

『意味の無い流行の言葉と見栄のiIlusion
         教えられたままのしぐさに酔ってる』(歌詞引用)

 桑田さんの、世の中を見る視線の鋭さはすごいと思います。今も時々聞いて、流行の恐ろしさを再認識したり、見栄を張りたくなる時の戒めとしています。
 復活の時を楽しみにしています。

 とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。

 そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

 これは私が皮膚科診療を18年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。

 ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきました。

 第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連したこと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。

 本題に入る前に、ジャン・フランソワ・ミレー(1814ー1875)の名画『落ち穂拾い』(1857年)オルセー美術館所蔵をご覧下さい。
http://www1.megaegg.ne.jp/~summy/gallery/glaneuses.html)

 前回、ニキビの改善には、血糖値が上昇し難い炭水化物、低グリセミック・インデックス(GI)値食品[低GI値食品]が有効であり、低GI値食品をとる、『低GIダイエット』を実行すると、ダイエットだけでなく、ニキビの改善にもつながる可能性があることをお話しさせていただきました。  
今回は、自身の経験を交え、この『低GIダイエット』について掘り下げていきたいと思います。

 実は、私は『低GIダイエット』がブームとなった、10年程前に、この方法を試したことがありました。しかし、おいしい焼き肉等の誘惑に負けてすぐ止めてしまいました。

 最近、テレビを見ると『低GI食品』であることを前面に押し出しているお菓子が宣伝されています。現在は、『低GIダイエット』の何度目かのブームかも知れません。

 現在私が、とっている方法は以下の通りです。

1.主食となる炭水化物(ご飯、麺類、パン等)の摂取量を減らす。

 私は、ご飯党です。診療には多大なエネルギーを使いますので、平日は、三食ともご飯をいただきます。  工夫点は、お茶碗で、小さめのものを使っています。また、8分目までしか盛りません。おかわりはしません。  休日は、『低GI食品』のそばやパスタ類を意識的にとるようにしています。

2.主食は、白米より、食物繊維を含む玄米や胚芽米、麦飯。白パンより、胚芽、ライ麦、全粒粉パンなどを選ぶ。

 朝は、発芽玄米をいただいています。今後は、雑穀米なども入れて食べてみようかなと考えています。  パンは宿泊先でいただくことがありますが、白パン以外を努めて食べるようにしています。

3.ある程度おかずを食べてから、ご飯を食べる。

 先にある程度の満腹感を得て、ご飯の量を減らすための作戦です。できるだけ、野菜サラダを食べるようにしています。サラダを食べてからおかずを食べ、最後にご飯といった感じにしています。

4.吸収率を高める酢の物や梅干しなど、クエン酸を含むものと同時にとる。レモンをかけるなどの工夫をする。

 酢の物はできるだけとるようにしています。サラダには、オリーブオイルしかかけていませんでしたが、最近は、少し酢をかけるようにしています。  梅干しは好きですが、ある関係者から農薬の弊害を聞き、現在ではあまり食べません。

 どこまで、効果があるかわかりませんが、以上を実践中です。

 最近は、いろいろ厳しい世の中になってきましたね。ネットサーフィンしていたら、こんな記事に出会いました。

 国連経済社会局(DESA)は、7月2日、タイのバンコクにて、「2008年世界経済社会調査」の中で、天災と気候変遷が関係し引き起こされた社会経済不安の評価報告を発表した。
 報告では2000年から2006年の間に毎年発生した天災の数が1970年代に比べ4倍以上となっていることを指摘している。
 国連経済社会部によると、天災は以前と比べさらに頻発しており、発生するたびに深刻さを増しているという。
 2000年から2006年の間、災害による年平均損失は830億米ドルで、70年代の7倍。
 ある予測では、この先10年間に起きるであろう天災による損失は1兆米ドル、これによる危機率が上昇し、貧しい国の経済不安と国内衝突が増加すると考えられている。

 驚く話しですね。数字をもって示されるとそのすごさが実感できます。
 上記は天災による不安の例ですが、食糧やエネルギー、経済的なところでは年金や消費税問題など、現在の生活が本当に維持できるか不安は尽きません。
 第44回のコラムで、私は『年齢不詳化計画』なるものを計画しているとお伝えしました。
 これは、単に私の頭の中で漠然と考えていたものですが、どうせなら具体的に文章化してみたら面白いのではないかと考え、以下のように、『年齢不詳化プロジェクト』と命名してみました。

『年齢不詳化プロジェクト』(08.07版)

  • 1.今日も1日生きてみましょう。1mm進んだら良しとしましょう。
  •  
  • 2.少し早めに寝て、少し早く起きてみましょう。
  •  
  • 3.健康でいられることに感謝しましょう。小さなニキビはアクセント。朝晩はお肌にもありがとうの一言を。
  •  
  • 4.少し新しいことにチャレンジしてみましょう。気持ちが若く保てます。
  •  
  • 5.質素は素敵です。時にはちょっと贅沢も楽しいですね。
  •  
  • 6.そうじは大切です。雑誌や新聞はいつもの場所に。気持ちもすっきり仕事もはかどります。
  •  
  • 7.普通の食材で十分です。食事は工夫次第でおいしくいただけます。
  •  
  • 8.ストレスは人を成長させてくれます。時々、高い所に立ってみましょう。人生結構いいもんです。
 

 これは、単なるアンチエイジングの計画ではありませんし、お金をかけて無理して行うものではありません。もちろん、会員組織ではありませんし、会費もありません。

 何となくこの考えはいいなと思って、その一つでも良いから受け入れていただければ良いと思っています。

 前出の国連報告を例に出すまでもなく、時代に大きな変化が現れている今、これらの言葉が、ニキビの改善ばかりではなく、健康で前向きに生きていくためのヒントとなり、結果として、年を重ねても『いやー若いね!!』と相手に感じてもらえるようになれば最高だと考えます。

 このプロジェクトについては、折に触れて、解説を加えていきます。また、時々更新して進化させていきたいと考えていきます。

 今回のポイントは以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】 「落ち穂 その31」

【『低GIダイエットとニキビ治療(2)』】

 
  • •ニキビには、玄米のような血糖値が上昇し難い炭水化物(低GI値食品)を食べることが有効という研究報告が発表されました。
  •  
  • •低GI値食品をとる、『低GIダイエット』を実行すると、食後の血糖上昇は緩やかになり、インスリンの必要量は抑えられます。
     ダイエットだけでなく、ニキビの改善にもつながることになります。
  •  
  • •このダイエット法のポイントは、以下の4点です。私の実践法も加えてみました。
    1.主食となる炭水化物(ご飯、麺類、パン等)の摂取量を減らす。
  • 私は、ご飯党です。工夫点は、お茶碗で、小さめのものを使っています。また、8分目までしか盛りません。おかわりはしません。
    休日は、『低GI食品』のそばやパスタ類を意識的にとります。
  • 2.主食は、白米より、食物繊維を含む玄米や胚芽米、麦飯。白パンより、胚芽、ライ麦、全粒粉パンなどを選ぶ。
    朝は、発芽玄米をいただきます。雑穀米などの混合も検討中です。パンは選べる時は、白パン以外を努めて食べるようにしています。
  • 3.ある程度おかずを食べてから、ご飯を食べる。
    先にある程度の満腹感を得て、ご飯の量を減らすための作戦です。サラダを食べてからおかずを食べ、最後にご飯を食べています。
  • 4.吸収率を高める酢の物や梅干しなど、クエン酸を含むものと同時にとる。レモンをかけるなどの工夫をする。
    酢の物はできるだけとるようにしています。サラダには、オリーブオイルに加え、少し酢をかけるようにしています。
  •  
  • •ニキビでお悩みの方の場合は、2,3ヶ月続けて行くうちに、緩やかな改善が見られるでしょう。
  •  
  • •その際には『体重が数キロ減少』という特典もついているはず。
  •  
  • •誰でもすぐチャレンジできるこの方法はお勧めです。

 私は、体重をほぼ毎日チェックしています。ここ1,2ヶ月で、1キロ程増加してしまいました。この原因は食べ過ぎです。
 毎日、様々な報道で、食糧不足だとか、バターがスーパーで売っていないと伝えられるため、つい防衛本能が働き?、少し食べ過ぎてしまうのです。

 コラムを書いている手前もあります。『低GIダイエット』などに磨きをかけ、少し身体を動かして、8月にはベスト体重に戻すことに決めました!』(夏痩せも期待しています。)

 それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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