コラム 「 とかちの窓から 」Column

第55回 『ニキビとメイク~人はそれほど他の人を見ていない~』
(2009年3月19日配信)

こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

 最近、私が注目している人。それは、競馬の騎手『三浦皇成』君です。
 例によって、うとうとしながらテレビを見ていて、その元気な声で目覚めたのが、NHKの番組『トップランナー』出演中の『三浦皇成』君でした。

 皇成君は、“二度と破られない”と言われた武豊さんの新人最多勝記録を21年ぶりに更新。早くも“天才”の呼び声が高い騎手です。
 父と行った競馬場で騎手に憧れたのが5歳の時で、以来『騎手になるため』だけに、剣道、体操、水泳など、あらゆる努力を積み重ねてきたそうです。

 テレビを見終わって、私は素直にすごいなと思いました。五歳から騎手になりたくて、筋トレして、腹筋割れてた幼稚園児とは。臆病者の私には想像もつかないです。
 その頃の私は、『積極性に欠けるお子さんですね』と幼稚園で評価され、その割に、親類の家では、『ソファの上でボンボン飛び跳ねやがって、こんな悪い子供は初めてだ』とまで言われる、内弁慶な(?)子供でした。

 勝率や内容では武豊さんにはかなわないとか、ビッグマウスなどと批判の声もあるようですが、私は皇成君のモチベーションの高さに期待しています。

 ニキビの改善は、山あり谷あり。一筋縄ではいきません。
 私達は、皇成君のモチベーションの高さとそれを常に維持し続ける姿勢を見習い、少しでも『ニキビ改善』につなげて行くことが大切だと思います。

 とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。

 そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

 これは私が皮膚科診療を18年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。

 ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきました。

 第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連したこと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。

 今回は、『4決め!』の中の(4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。と関連して、『ニキビとメイクについて』お話させていただきます。

 正直な所、メイク(化粧)について、私は経験がありません。一般的な事しか言えませんが、むしろ、男性ならではの見地から、意見を言える利点があります。

 ニキビの場合の化粧のポイントは大きく考えると、以下の2つです。
[1]毛孔(毛穴)を塞がないようにする。
[2]ニキビの皮疹を目立たなくする。

[1]毛孔を塞がないようにする。
 そのためのポイントについて2つだけ考えます。

イ)ファンデーションについて
 毛包を閉塞しない、油分の配合が少ないパウダータイプがお勧めです。力を加えずに肌の上で軽く滑らせるか、ごく軽く押さえるように塗るのがポイントです。コンシーラーの使用は避けましょう。
(クリームタイプやリキッドタイプは、塗る際にスポンジや手指でこすってしまい、ニキビが悪化することがあります。)

ロ)化粧用具について
 ニキビのある肌で、化粧用具を使い回しすると、すぐ汚れてしまいます。肌触りの良いスポンジやパフなどを使用し、頻回に洗濯したり、定期的に新しいものと交換するのが良いでしょう。

[2]ニキビの皮疹を目立たなくする。
 そのための方法について3つだけ考えます。ニキビを隠すために厚化粧するのは考えものです。ニキビを目立たなくする、賢い化粧法をマスターしましょう。

イ)ポイントメイク
 目や鼻、口元のお化粧の色を変えたり強調して、顔の印象を変え、相対的にニキビを目立たせなくする方法です。
 リップメイク(真っ赤な口紅を使う)、ほお紅、アイメイク(アイシャドウ、アイライン、アイブロウ、マスカラ)などのポイントメイクに重点を置くと、視線をニキビの皮疹から他の部位にそらす効果があります。

ロ)カラーコントロール
 これは最近知りました。色の干渉を利用してニキビを目立たなくする化粧法です。

(例1)ニキビの炎症の赤みを隠す方法
 肌色のファンデーションをつける前に、グリーンのファンデーションを使用すると、ニキビの炎症皮疹の赤みが相殺され、褐色調の色彩になり目立ちません。

(例2)ニキビの炎症後の色素沈着を隠す方法
 黄色のファンデーションを使用すると褐色の色素沈着が目立ちません。

ハ)メイク落とし
 ポイントメイクを先に落としてから、全体のメイクを落としましょう。メイク落としが終わった後は、しっかり洗顔(前回のコラム参照)して下さい。

 毎日診察していると、『他人の視線が気になる』と訴える患者さんが多いことに驚かされます。
 ニキビの患者さんも例外ではありません。ちょっとしたニキビを気にされて受診される患者さんも多いです。
 以下の言葉を、時々思い出すと、気分が少し楽になるでしょう。

   『人はそれほど他の人のことを見ていません。』

このことを知ることは非常に重要です。鏡をみるのはほどほどにして、前を向いて歩きましょう。

今回のポイントは以下の通りです。

 

【今回の4決め!落ち穂拾い】 「落ち穂 その39」

『ニキビとメイク~人はそれほど他の人を見ていない~』

 
  • •ニキビの場合の化粧のポイントは、
      [1]毛孔(毛穴)を塞がないようにする。
      [2]ニキビの皮疹を目立たなくする。
    の2つです。
  •  
  • •[1]毛孔を塞がないようにする注意点2つ
    イ)ファンデーションについて
     毛包を閉塞しない、パウダータイプがお勧めです。力を加えずに肌の上で軽く滑らせるか、ごく軽く押さえるように塗るのがポイント。
     コンシーラーの使用は避けましょう。
    ロ)化粧用具について
     ニキビのある肌で、化粧用具を使い回しすると、すぐ汚れます。肌触りの良いスポンジやパフなどを使用し、頻回に洗濯し、定期的に交換するのが良いでしょう。
  •  
  • •[2]ニキビの皮疹を目立たなくする化粧法3つ
     ニキビを隠すために厚化粧するのは考えものです。ニキビを目立たなくする、賢い化粧法をマスターします。

    イ)ポイントメイク
     目や鼻、口元のお化粧の色を変えたり強調して、顔の印象を変え、相対的にニキビを目立たせなくする方法。
     リップメイク(真っ赤な口紅を使う)、ほお紅、アイメイク(アイシャドウ、アイライン、アイブロウ、マスカラ)などのポイントメイクに重点を置き、視線をニキビの皮疹から他の部位にそらします。

    ロ)カラーコントロール
     色の干渉を利用してニキビを目立たなくする化粧法です。

    (例1)ニキビの炎症の赤みを隠す方法
     肌色のファンデーションをつける前に、グリーンのファンデーションを使用する。

    (例2)ニキビの炎症後の色素沈着を隠す方法
     黄色のファンデーションを使用する。

    ハ)メイク落とし
     ポイントメイクを先に落としてから、全体のメイクを落とします。メイク落としが終わった後は、しっかり洗顔(前回のコラム参照)します。
     
  • •ニキビを気にしすぎるのはマイナスです。
       『人はそれほど他の人のことを見ていません。』
     この言葉を時々思い出して下さい。気分が少し楽になります。
  

 次回は、最後の方で取り上げた、魔法の言葉(?)、『人はそれほど他の人のことを見ていません。』について少し考えたいと思います。

 それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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