コラム 「 とかちの窓から 」Column

第89回 『ニキビとお酒について ~ビタミンB2とB6がポイントです~
(2012年1月20日配信)

 こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。
 ちょっと遅くなりましたが、本年もよろしくお願いいたします。

 暮れの慌ただしさの増してきた、12月13日のお話しです。診療終了後、事務室の蛍光灯が切れたため、職員と一緒に交換しました。
 医院の正面玄関に施錠したのが、午後7時6分でした。

 『何か忘れていたな』と思って、向かいの文化センターを見ると、何かのイベントのようで駐車場は満杯、明かりが煌煌としていました。

 『あっ!!忘れていた!!葉加瀬太郎のコンサートだった!!!』

 チケットを入手していたものの、譲られたものだったため、有り難みに欠け、すっかり忘れてしまっていたのでした。

 ダッシュで満員の会場についたのが、午後7時21分。コンサートはすでに始まっていました。

 終了したのは、午後10時過ぎ。
 『葉加瀬太郎=バイオリン演奏家=高田万由子さんの旦那さん=石塚英彦、パパイヤ鈴木さん?』とのみ認識していた私でしたが、終了後は、『葉加瀬太郎=凄い』と大きく認識が変わりました。

 大画面スクリーンに映し出されるCG映像と一体化した、ダイナミックでかつ繊細な演奏の素晴らしさはもちろん、なにより葉加瀬太郎さんのサービス精神旺盛で腰の軽い所が凄い!!

 演奏前のわずかな時間を利用して、地元用のビデオクリップを作成し、コンサート中に披露したのは驚きでした。
 自身で帯広・十勝の地元の飲食店を食べ歩いたり、ケーキの制作体験を器用にこなすなどただものではありません。石塚英彦、パパイヤ鈴木さんもびっくりです。

 もう一つ気づいたこと。コンサートスタッフの数がやたら多いのです。
 これだけの規模で全国ツアーを行うのは大変なことだと思います。葉加瀬太郎さんは、音楽が本当に好きなのだと思います。自分が納得する演奏活動を行っていくためには、なりふり構わず自分が『がむしゃら』に『必死』になって走ることが大切であると強く意識されているのでしょう。

 『がむしゃら』『必死』
 現在の私達には少し欠けているもののような気がします。

 私も『葉加瀬太郎』さんを見習い、いろんなことに『がむしゃら』に『必死』に取り組み、『ニキビ改善への道』を極めるべく、日々精進したいと思います。

 ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

 このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、自分自身が一歩でも前に進むつもりで、毎月お届けさせていただいています。

 とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。

 そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

 これは私が皮膚科診療を21年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。

 ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきました。

 第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連したこと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。

 前回は、ニキビに影響を及ぼす、タバコの禁煙法・減量法を考えるにあたり、週刊女性の特集記事『女のタバコを考える』より、『タバコを吸う女を恋人・結婚相手にしたい人は非喫煙男性ゼロ!』を取り上げました。

 今回は、『タバコ』と縁の深い『お酒』についてお話しさせていただきます。

『会社で飲み会が多くて、ニキビが悪化します』
『飲む仕事なので、本当にニキビが良くならないの』
『毎日ビール。これだけは止められません。ニキビは気になるけどー』

 外来で意外とよく聞くのが『お酒』のお話しです。
 『お酒』はニキビを悪化させます。今回はそのメカニズムについて考えてみましょう。

 『お酒』はニキビに悪影響を及ぼす糖分を多く含みます。飲酒による糖分の過剰摂取は、体内でのビタミンB2、ビタミンB6の消費を促進します。

 ビタミンB2、ビタミンB6は皮膚の代謝活動に関わる重要な栄養素です。
 ビタミンB2は皮脂の分泌を抑制する役割を果たします。ビタミンB2の不足は、皮脂の分泌過剰を招きます。

 ビタミンB6は蛋白質の代謝を促します。肌のターンオーバーを円滑にし、新しい皮膚を作る手助けをします。
 ビタミンB6の不足は、肌のターンオーバーの不調を招き、皮膚の角質が厚くなります。

 角質が厚くなっている状態で、皮脂の分泌過剰が起きると、毛穴が詰まって炎症が起りやすくなり、ニキビは悪化します。

 ビタミンB2は水溶性で、体内に取り込めなかった分は体外に排出されます。体内に備蓄できないため、毎日の補給が必要です。

(ビタミンB2を豊富に含む食品)
 牛乳、チーズ、魚肉、卵、鳥・牛のレバーなど。

 ビタミンB6は、肉や魚、野菜などから摂取できるため、比較的無理なく摂ることができます。ビタミンB6だけが不足するということは通常はありません。

(ビタミンB6を豊富に含む食品)
 レバー、大豆、バナナ、サンマ、豚肉、豆腐、納豆、卵、トマト、蜂蜜など

 お酒好きな方でニキビにお悩みの方は、ビタミンB2、ビタミンB6を意識的にとるのがオススメです。

 好きな方には、止められない『お酒』。酒は百薬の長といわれます。ニキビ改善のためには、良いおつきあいをしたいものですね。

 今回のポイントは以下の通りです。

 

【今回の4決め!落ち穂拾い】 「落ち穂 その73」

『ニキビとお酒について
~ビタミンB2とB6がポイントです~』

 
  • •『会社で飲み会が多くて、ニキビが悪化します』
    『飲む仕事なので、本当にニキビが良くならないの』
    など外来で意外とよく聞くのが『お酒』のお話しです。
  •  
  • •『お酒』はニキビを悪化させます。
  •  
  • •今回はそのメカニズムについて考えてみました。
  •  
  • •『お酒』は糖分を多く含みます。飲酒による糖分の過剰摂取は、体内で皮膚の代謝活動に関わる重要な栄養素ビタミンB2、ビタミンB6の消費を促進します。
  • •ビタミンB2は皮脂の分泌を抑制する役割を果たします。ビタミンB2の不足は、皮脂の分泌過剰を招きます。
  •  
  • •ビタミンB6は蛋白質の代謝を促し、肌のターンオーバーを円滑にし、新しい皮膚作りを手伝います。ビタミンB6の不足で角質が厚くなります。
  •  
  • •角質が厚くなっている状態で、皮脂の分泌過剰が起きると、毛穴が詰まって炎症が起り、ニキビは悪化します。
  •  
  • •お酒好きな方でニキビにお悩みの方は、ビタミンB2、ビタミンB6を意識的にとるのがオススメです。
 

 葉加瀬太郎さんの経歴を見ると、実はなかなかの苦労人のようです。ステージで見た徹底的なサービス精神の原点はそこに秘密がありそうです。

 『THEBESTOFTAROHAKASE』というCDを購入しました。PASSIONATESIDEとHEALINGSIDEの2枚組です。
 私はPASSIONATESIDEがお気に入りで、仕事中のBGMにしています。いい気分で仕事がはかどります。

 次回は、お酒との付き合い方などを含めて考えて行きたいと思います。

 それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

第1回~第10回

第11回~第20回

第21回~第30回

第31回~第40回

第41回~第50回

第51回~第60回

第61回~第70回

第71回~第80回

第81回~第90回

第91回~第100回

第101回~第110回

第111回~第120回

第121回~第130回

第131回~第140回

第141回~第150回

第151回~第160回

トップへ戻る