コラム 「 とかちの窓から 」Column

第121回『バランスの取れた「ネガ・ポジ思考」でニキビ改善 (1) ~「ネガ・ポジ思考」の繰り返しでニキビ改善~ 』
(2014年9月20日配信)

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

お盆休みに、以前購入した本を何冊か読みました。
そのうちの1冊が
『2025年の世界予測-歴史から読み解く日本人の未来-』(中原圭介 著)
です。

時々、心配になるのが『 未来 』のこと。
『 寿命を全うして1日3回ご飯をいただいてぽっくり逝く 』
というのが、私の理想とする生き方です。

しかし、最近の異常気象や世界の人口爆発のニュースなどをみると、
これすらも、よっぽど注意していかないと達成できないのではないか
と不安になってしまいます。
(これは後でお話する『ネガティブ思考』の一つといえます。)

この本を読んで、私は少し安心することができました。

『予測的中エコノミストが解き明かす10年後の世界
 人口減少、社会保障の圧迫、産業競争力低下など、
 日本の未来は暗いように見えるが、本当はどうだろうか。』
とあり、

・世界経済では新興国から先進国への揺り戻しが起こる
・2025年はデフレになっている
・サラリーマンは75歳定年
・英語は学ぶ必要がなくなる
・日本の電気代が半額になる
・これからは正社員が増える
・日本の競争力が高まる3つの理由
・世界中の富裕層が日本にやって来る
・読書で知識を蓄えることが将来の武器になる……etc.
などという項目が並んでいます。

実際、じっくり読んでみると、
著者の中原圭介氏が、
歴史を検証し、経済合理性の視点で行う予測は説得力があります。
話半分としても日本の未来に希望が少し持てる内容です。
(これは後でお話する『ポジティブ思考』の一つといえます。)

人生にはいろいろなことが起きますね。
『ニキビに悩む』ということもそのなかの一つです。
悩んでいる本人には深刻な問題でも、
『 時間 』が解決してくれることは多いです。
外来のニキビ患者さんを見ていても、
10年間ずっと通院している方はいません。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、
『 「 時間 」がかかっても読んでいるうちに
  いつのまにかニキビが改善している定期便 』
になれば幸いです。

ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、 ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を24年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきました。

第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連したこと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。

第112回からは、『ストレス』の対処法に最適な本
『「凹(ヘコ)まない」技術』( 西多昌規 著)
をもとに、『ニキビ』と『ストレス』についてとりあげています。

この本で、繰り返し強調されているのが、
『鋼(はがね)のような「絶対にヘコまない精神力」
 を無理に手にいれようとするよりは、
「ヘコんでも」うまく元に戻せる「復元力」を徐々につけましょう』
という考え方です。

前2回は、『ニキビ』の悪化原因となる『ストレス』への対処法はお休み。
最近、目立つ『マスク』と『ニキビ』についてお話させていただきました。

今回は『バランスの取れた「ネガ・ポジ思考」でニキビ改善』と題して、
バランスの取れた『ネガ・ポジ思考』を繰り返して、
『 時間 』を味方に付けてニキビ改善を目指す方法について考えます。

西多先生は、
 9.なぜ、ポジティブ思考でかえって「ヘコんで」しまうのか?
の中で、
『ソムリエおすすめのワインのボトルが半分くらいになった時の考え方』
を例に、以下のように解説されています。

『「もう半分飲んでしまったか—」とがっかりしてしまう人もいれば、
 「まだ半分もある!」とうれしく思う人もいるでしょう。
 同じ事実であっても、見方や考え方によって解釈がまったく異なる
 ことはよくあります。
 一般的には、前者のような「ネガティブ思考」よりは、
       後者のような「ポジティブ思考」を持ちましょうと、
 推奨されています。』

この2つの思考法。西多先生はどのようにお考えなのでしょうか?
先生流にまとめると以下のようになります。

『 ネガティブ思考 』

( マイナス面 )

イ)社会への不満や他人の悪口など、
  物事の負の側面ばかりを見つめてしまい、
  生きる意欲やエネルギーが削がれてしまう。

ロ)ネガティブ思考に染まっている人といっしょに働きたい人は少数派。

( プラス面 )

ハ)「うまくいかないこともあるさ」「失敗は想定内」など
  現実的なものだと「ヘコみ」には強くなる。

『 ポジティブ思考 』

( マイナス面 )

イ)ビジネス書や雑誌などマスコミ媒体、
  あるいは心理系の学会に至るまで、やや濫発されている。

ロ)現実的な吟味もせずに、あるいは、
  失敗やうまくいかない可能性を頭に入れずに、
  たんに「うまくいく気がする」では、無責任。

ハ)「ポジティブ思考」という精神論では太刀打ちできないくらいの
  現実的な失敗が実際に生じた場合、
  逆に緊張の糸が切れてしまう危険性がある。

ニ)日本人は「ポジティブ思考」に欧米人ほど慣れていないため、
  「なんでわたしは前向きになれないの?」と、
  自分を過小評価して「ヘコむ」逆効果になる可能性がある。

( プラス面 )

ホ)不況で閉塞している世間を生きていくには重要な考え方。

西多先生は更に、
『—-両者が共存するような「ネガティブ・ポジティブ思考」のほうが、
 「ヘコみ」には強いのかもしれません。
 ネガティブな事態が起きても、「デコボコ」思考で臨めば、
 どこがヘコんでいるのかはっきりしなくなりますから』
とも述べられています。

これはニキビ改善にも使えそうです。

『ニキビが改善しない』という『ネガティブ』な事態が起きても、

 ある時には
『このまま一生、良くならないんじゃないかな?
 ニキビとつき合っていかなきゃならないなんてもうイヤ!
 いっそ死んだほうがましかも』(ネガティブ思考:No1)
 と『ネガティブ思考』が優勢になっても、

 両者が共存するような
『ネガティブ・ポジティブ思考』(以後『ネガ・ポジ思考』)を持てば、

 また、ある時には
『でも自殺したら地獄に落ちるって聞いたことがあるわ!怖いのはイヤ。
 そういえば今度、新しくできたカフェに彼氏と行く約束してたんだ。
 生まれたからには人生楽しまなくちゃ、ソン、ソン!!
 10年ニキビで通院している人はいないってメルマガでやってたから、
 きっと大丈夫!!!
 今日は早く寝てみよう!!』(ポジティブ思考:No1))
 と『ポジティブ思考』が優勢になったりするはずです。

 多分、数ヶ月~数年のうちに、この思考の流れは
(ネガティブ思考:No1)→(ポジティブ思考:No1)
→(ネガティブ思考:No2)→(ポジティブ思考:No2)
→(ネガティブ思考:No3)→(ポジティブ思考:No3)
→ ——   (ひたすら繰り返す)

といった感じで、
『ネガ・ポジ思考』は、
ニキビ改善にチャレンジする試行錯誤の内に何万回も繰り返され、
気づいた時には『ニキビ』はかなり改善しているはずです。

『 時間 』を味方につけた『ネガ・ポジ思考』は、
『ニキビ改善』に有効で大切な考え方ですね。

[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】

『バランスの取れた「ネガ・ポジ思考」でニキビ改善 (1)
  ~「ネガ・ポジ思考」の繰り返しでニキビ改善~ 』

    
  • ■ 『ストレス』の対処法で最適な本を見つけました。 『「凹(ヘコ)まない」技術』 西多昌規 著 です。
  •       
  • ■ この本で、繰り返し強調されているのが、
    『鋼(はがね)のような「絶対にヘコまない精神力」
     を無理に手にいれようとするよりは、
     「ヘコんでも」うまく元に戻せる「復元力」
     を徐々につけましょう』
    という考え方です。
  • ■ 今回のコラムでは、
      バランスの取れた『ネガ・ポジ思考』を繰り返し、
      『 時間 』を味方に付けてニキビ改善を目指す方法について
      考えました。
  • ■ 同じ事実であっても、見方や考え方によって
    解釈がまったく異なることがよくあります。
      一般的には、『ネガティブ思考』よりは、
      「ポジティブ思考」が推奨されています。
  • ■ 西多先生は、
    『両者が共存するような「ネガ・ポジ思考」のほうが、
    「ヘコみ」には強い』と考えていらっしゃいます。
  • ■ 『ニキビが改善しない』という『ネガティブ』な事態が起きても、
    『ネガ・ポジ思考』を持てば、
    数ヶ月~数年間、ニキビ改善にチャレンジして試行錯誤する内に
    『ネガ・ポジ思考』が何万回も繰り返され、
    気づいた時には『ニキビ』はかなり改善しているはず。
  • ■ 『 時間 』を味方につけた『ネガ・ポジ思考』は、
    『ニキビ改善』に有効で大切な考え方です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その105」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

『2025年の世界予測-歴史から読み解く日本人の未来-』(中原圭介 著)
は、とってもオススメです。

日本の未来について少し希望が持てるようになります。
でも、いくつか厳しい前提条件もあります。

前提条件は、年金医療制度や税金負担を抜本的に見直した上で、
消費税は20%、国民は75歳まで頑張って働くということです。
これは本当に厳しいことですね。
私の人生設計も大きな見直しが必要です。

今は2014年9月—-。
10年は長いようであっという間に過ぎるはずです。
2025年を元気に迎えるためにも、
この『ネガ・ポジ思考』をうまく活用していきたいと思います。

次回は、『ネガ・ポジ思考』について更に深く考えます。

それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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