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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2014年12月20日配信)

第124回『「人間」と「ニキビダニ」が 「共生」しやすいお肌の環境整備をすることが「ニキビ改善」につながります』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

先日、学会で高松に行ってきました。
実は四国の地を踏んだのは48年の人生で初めてです。

折角なので、駆け足で『金刀比羅宮』へお参りしました。
(『金刀比羅宮』の案内は 
  http://ja.wikipedia.org/wiki/金刀比羅宮
  を参考に )

当日はあいにくの雨。
私は、スーツにコート、革靴にビジネスバッグの出立ち。
明らかに御本宮までの785段の石段を登るには不向きで
周囲から浮いていました。

しかし、帰りの飛行機の時間も迫っていたので、
『やるしかない!気合だ!』
と、荷物を参道沿いの土産物屋さんに預け、『杖』もお借りして
右手に傘を差し、左手で『杖』をつきつつ、石段を登り始めました。

自分のペースを守りつつ、
少し急ぎながら階段を登って行きました。

疲労のピークは、『表書院』の500段辺り。
脱落者もぼちぼち出始め、
特に、30〜40歳くらいのおじさんが目立ちました。
私も明らかにペースが落ちてきたため、
少しベンチに座って小休止しました。

周りの参拝者の声が聞こえてきました。
『ワシがここにお参りにきたのは、50年ぶりじゃい。
 あともう少しじゃ。この先の石段は急だから気をつけんとな』
という80歳位の元気なおばあさんや、
『◯◯さん達、だらしないわね〜。ここまできて引き返すなんて!
 これだからウチの会社の男の人は使えないのよ』
という社員旅行できたと思われる20代女性のグループなど。
女性の強さを痛感しました。

確かに最後の石段は急で、
冷たい雨に体力を奪われ下肢も張ってきました。
しかし、最後の785段目の石段を登りきった時には、
本当に達成感で一杯でした。

『御本宮』でお参りした後、
『表書院』を少し下った所にある『神椿』という
資生堂が運営しているレストランで食事しました。
腹ぺこ、のどがからからの私には、
五臓六腑に沁みわたるようなおいしさでした。

帰りは、下るだけだから楽だと考えていました。
しかし、石段は雨で滑り、下肢が張っているため、
下りのスピードが加わって、転倒する可能性がありました。

ここでずいぶん助けられたのが『杖(つえ)』でした。
下る石段を、左手にもった『杖』でつくと
大変楽に、確実に下ることができるのです。
下りに要した時間は15分程。
私のちょっとした『挑戦』は終わりました。

借りる時は、正直、少し恥ずかしい気がした『杖』
でも、もしここで怪我などしたら大変だからとお借りした『杖』。

そうそう。
人によっては『長い旅』にも例えられる『ニキビ治療』。
何の助けもなく『長い旅』をするのはちょっと辛いですね。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、
『 長い旅に必要とされる「杖」のように
  時に助けとなり、何となく読んでいるうちに
  いつのまにかニキビが改善している定期便 』
になれば幸いです。

ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、 ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を24年やってきた中で非常に重要と思い標語に したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて 解説してきました。

第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を
『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連した
こと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )
にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。

(バックナンバーは
  http://www.tokachi-derma.com/content/column をご覧下さい。)

第112回からは、『ストレス』の対処法に最適な本
『「凹(ヘコ)まない」技術』( 西多昌規 著)
をもとに、『ニキビ』と『ストレス』についてとりあげています。

『ニキビ』と『ストレス』の対処法は、ちょっとお休み。

今回は先日、たまたま見つけた記事についてとりあげます。

『あなたの顔にも「ニキビダニ」が寄生している(研究結果)』

http://www.huffingtonpost.jp/2014/09/01/this-tiny-animal-is-growing-in-your-hair_n_5746066.html

 よりの引用です。

『ニキビダニ』については、
 第76回のコラム『ニキビダニについて〜脇役を理解して主役を攻略〜』
を是非、再読して下さい。

この記事を読んで、まず驚いたのは『ニキビダニ』の生態です。
記事中にある、小さな8本の足で皮脂の中を動く『動画』をみると、
ちょっとグロテスク。

女性は『閲覧注意』かもしれません。

こんな生物が自分の顔の表面にうじゃうじゃいるのかと思うと
複雑な心境になります。

でも、ご安心下さい。

イ)完全に無害で、4万年あまりも人間の顔に寄生し続けています。

ロ)『すべての人間』に寄生していると見られることが判明しました。

ハ)『ニキビダニ』は、極めて小さなダニの一種で、皮膚の毛包(毛穴)内に生息し、人間が分泌する皮脂を食べます。

ニ)毛包の入り口付近に6〜8個の群れで住むニキビダニ(Demodex folliculorum)と毛包の奥のほうに単独で住むコニキビダニ(Demodex brevis)の2種類に分類されます。

ホ)産卵から死ぬまでの寿命は約14日です。

ヘ)『アジアで見つかるニキビダニ』と『イギリスで見つかるニキビダニ』はまったく別種で、人類と同様、ダニも進化したと考えられます。

ト)『ニキビダニに関する発見』は、人類の進化過程や、アフリカで誕生したとされる人類の移動経路を解明するうえで手がかりになるのではないかと期待されています。

何かすごい話になってきているようです。

4万年も人類と共生している寿命わずか2週間の『ニキビダニ』。
この長い歴史の過程を考えると、
『ニキビで悩んでいるわたしたち』
はちっぽけな存在に過ぎないとさえ思えてきます。

『ニキビ改善』について大局的に考えると、

『 「ニキビ改善」とは、
  「ニキビダニ」が「皮脂」を食べて適度な数を維持できるよう
   住みやすいようにお肌の環境を整えて、
  「人間」と「ニキビダニ」が仲良く共生していくこと 』

言い換えると

『 「人間」と「ニキビダニ」が
  「共生」しやすいお肌の環境整備をすることが
  「ニキビ改善」につながる 』

のではないかと思いました。

[今回のポイント]は以下の通りです。

今回の4決め!落ち穂拾い】

『「人間」と「ニキビダニ」が
「共生」しやすいお肌の環境整備をすることが
「ニキビ改善」につながります』

  • ■ 『あなたの顔にも「ニキビダニ」が寄生している(研究結果)』
       はニキビを大局的に考えるために大切な記事です。
       (『ニキビダニ』の動画は『閲覧注意』)
  • ■ 『ニキビダニ』については、第76回のコラム
      『ニキビダニについて〜脇役を理解して主役を攻略〜』
      を是非、再読して下さい。
  • ■ 完全に無害で寿命は2週間。4万年あまりも人間の顔に寄生し、
      『すべての人間』に寄生していることが判明。
  • ■ 『アジアで見つかるニキビダニ』と
      『イギリスで見つかるニキビダニ』はまったく別種。
  • ■ 人類と同様、ダニも進化したと考えられ、人類の進化過程や、
      アフリカで誕生したとされる人類の移動経路を解明するうえで
      手がかりになるのではないかと期待されています。
  • ■ 『人間』と『ニキビダニ』が『共生』しやすい   お肌の環境整備をすることが『ニキビ改善』につながります。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その108」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

12月もあとわずか。
本当に早いですね。

ついこの間、『忘年会』をやったと思ったらまた『忘年会』です。

今年は、母校の大先輩『渡辺淳一先生』がお亡くなりになったり、
子どもの頃からお世話になっていた方が多く亡くなりました。

少し寂しい気もしますが、
今、生きている1日1日を大切に
来年も頑張って生きたいと思っています。

来年もどうぞよろしくお願いします。

次回も、最近のニキビのトピックについて取り上げます。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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