コラム 「 とかちの窓から 」Column

第135回 『「アルミニウム」摂取 に注意して「ニキビ改善」』
(2015年11月20日配信)

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

診療が終わって、帰宅しようといつもの道を運転していた時のことです。
交差点にさしかかった時、あることに気づきました。

『あっ!交差点の内側に雑草が1本生えている!1m以上の背丈はある。
 こんな所に生えて成長するなんてたくましいなあ〜』

     |    |
ーーーーーー    ーーーーー
       交差点
ーーーーーー    ーーーーー
     |草   |             (車)

(こんな感じです。わかりにくい図でスミマセン)

私が暮らしているのは人口4万5千人の小さな町。
でも、この交差点の交通量は、町内指折りのはずです。

左折車に何度も踏まれたり接触したこともあったでしょう。
ぎりぎり巻き込まれない絶妙な場所で生えたのが幸いしたと思われます。

草、草ーーー雑草ーー。

『草魂(そうこん)』という言葉を思い出しました。

踏まれても踏まれても立ち上がる『雑草の魂』の略語。
これを座右の銘としていたプロ野球の三百勝投手の鈴木啓示さんが
造語にしたものです。

一度や二度のチャレンジでは『ニキビ改善』に至らない
ことがほとんどです。
何度でもチャレンジする『草魂』が、『ニキビ改善の道』を開きます。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 25年の皮膚科外来診療で得られた「経験」をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿などの
  ニキビ改善に重要な情報を数多く提供。
  それらが「ニキビ」の悩みを分析する助けとなり
  「ニキビ改善」への道が開ける定期便 』

になれば幸いです。

ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を25年やってきた中で非常に重要と思い標語に したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて
解説してきました。

第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を
『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連した
こと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )
にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。

(バックナンバーは   http://www.tokachi-derma.com/content/column をご覧下さい。)

第112回からは、『ストレス』の対処法に最適な本
『「凹(ヘコ)まない」技術』( 西多昌規 著)
をもとに、『ニキビ』と『ストレス』についてとりあげています。
『ニキビ』と『ストレス』の対処法は、しばらくお休み。

前回は、第132回からとりあげている、
最近の雑誌の特集
『健康に「いい油」「悪い油」正しい摂り方教えます』
      (週刊文春 2015年7月16日号) から、
『健康に良い油〜実践編〜』について考えました。

今回は、『アルミニウム』について取り上げます。

メロンパン、タコ、イカ、ウニ、コーラなどの清涼飲料水—-。

いずれも私の好物ですが、 添加物など様々な形で含まれる可能性がある注意すべき物質 は何でしょうか?

答えは、そう『アルミニウム』です。

ちょっと気になって、スクラップしていた2年前の新聞記事があります。

2013年7月19日付けの地元新聞『北海道新聞』の記事
『食品のアルミ量基準設け規制へ 厚労省』
からの引用です。

『メロンパンやドーナツなどには、アルミニウムが含まれている場合が
 ある。厚生労働省は、健康に悪影響を与えかねないとして、摂取基準を
 設けて規制することに乗り出した。
 なぜ、食品にアルミが含まれているのか。日々の食事は大丈夫なのか。』

この記事を読んで2年経過しましたが、関係団体の削減努力もあり、
規制は現在の所、行われていないようです。

『アルミニウム』について、少し調べてみました。

『アルミニウム』は、土壌や水、空気にも存在します。
体内に大量に蓄積されると、肝臓や腎臓の障害を引き起こす可能性があり、
アルツハイマー病との関連を指摘する意見もあります。
[現在は、関連性を証明する根拠はないとされています。(厚労省HP)]

『アルミニウム』が含まれている食品について、以下でまとめます。

『アルミニウムを含有する食品添加物の用途と対象商品』(厚労省HP)

1)膨張剤(ベーキングパウダーなど)

 一部の菓子パン(メロンパンなど)、焼菓子(スポンジケーキなど)、
 揚げ菓子(ドーナツなど)、蒸し菓子(蒸しパン)など

2)色止め剤

 漬物(ナスの漬物、シソの実漬など)

3)形状安定剤(煮崩れ等の防止)

 魚介類(たこ、いか、くらげ、うになどの魚介類)など

4)品質安定剤

 野菜等(芋、豆、ごぼう、れんこん、栗など)の煮物

5)着色料

 食品全般

ベーキングパウダーに含まれているミョウバン(硫酸アルミニウム)が、
食品のアルミニウムと関係しているそうです。

大部分のパンと菓子パンは、
パン生地を膨張させるために『パン酵母』を使用していて、
膨張剤は使用されていないとのこと。

でも、スポンジケーキやドーナツ、蒸しパンのお好きな方は
多いのではないでしょうか?

私が好きな、たこ、いか、うになどの魚介類、
煮物やおでんの形が崩れないのは、
アルミニウムのお蔭であったとは知りませんでした。

厚労省が2011年〜12年度に実施した調査で、
1〜6歳の子供のうち5%が
世界保健機関(WHO)などの専門家会議が設定した
暫定許容量(1週間に体重1キログラム当たりで2ミリグラム)
を上回っていたとのことで問題となった『食品のアルミニウム量』。

この年代の子供は、
ケーキなどの「砂糖類・菓子類」と菓子パンなどの「穀類」から
全体のおよそ70%のアルミニウムを摂取している
とみられているということです。

厚労省食品安全部基準審査課の担当者は
『専門家会議の基準は十分な余裕があり、
 許容量を超えて摂取したとしてもすぐに健康に影響がある
 わけではない』と、大量に摂取しなければ大丈夫という立場です。

規制を厳しくという意見も多いです。

イ)NPO法人『食品と暮らしの安全基金』小若順一代表

『アルミニウムの危険性は数十年前から指摘されてきた。
 あまりに遅すぎた。』

ロ)食べ物通信社(東京)の松永真理子編集委員長

『幼い子供には、できる限り摂取させないための取り組みが必要だ。
 アルミ製の鍋からも溶け出る。
 添加物以外のアルミの健康への影響についても調べる必要がある。』

『ニキビ』と『アルミニウム』の関連性はあるのでしょうか?

私はあると考えます。

『2年前の記事』をここに持ち出してきたのには『意味』があります。

この記事が気になり、ここ2年程『アルミニウム』の影響がないか、
特に『改善しにくい大人のニキビ患者さん』について
簡単な聞き取りを行いました。

改善しにくい『大人のニキビ患者さん』の少なくとも30%以上が、
1)パン食(特に菓子パン)2)お菓子(ケーキやスナック菓子も含む)
3)清涼飲料水(アルミ缶)
のいずれかあるいは3つ全てを好む傾向がありました。

特に、男性でよりその傾向が強く、よく話を聞くと、
男性ながら1)〜3)全てを好み、日常的に飲食している患者さんが多い
ことに驚きました。

女性は、3)は少ないですが、
1)と 2)はどちらも、日常的に食べています。

男性は、まず1)を止めると、良くなる傾向があります。

女性は、止めるように説得すること事態が難しい印象を受けます。
意識の高い患者さんは、止めて間もなく改善することが多いです。

『アルミニウム』が『ニキビ』に及ぼす影響は軽微ではないと考えます。

『ニキビ』がなかなか改善しない患者さんは、

イ)『アルミニウムを含有する食品添加物』
   を含む菓子パンなどの食品を避け

ロ) アルミ缶、アルミ製の鍋、アルミホイル などにも注意する

 ことをオススメします。

『アルミニウム』摂取に注意して『ニキビ改善』を図りましょう。

[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】

『「アルミニウム」摂取 に注意して「ニキビ改善」』

  • ■ 2013年7月19日付けの地元新聞『北海道新聞』の記事
      『食品のアルミ量基準設け規制へ 厚労省』
      から、『ニキビ』と『アルミニウム』について考えました。
  • ■ 関係団体の削減努力もあり、規制は現在、行われていません。
  • ■ 『アルミニウム』は、土壌や水、空気にも存在。
      体内に大量に蓄積されると、肝臓や腎臓の障害を引き起こしたり、
      アルツハイマー病との関連を指摘する意見もあります。
  • ■ 『アルミニウム』は、ベーキングパウダーなどの膨張剤、
      形状安定剤などの形で、菓子パンやたこ、いか、うになど
      多くの食品に含まれています。
  • ■ この記事が気になり、『アルミニウム』の影響がないか、
      特に『改善しにくい大人のニキビ患者さん』について
      簡単に聞き取りを行いました。
  • ■ 改善しにくい『大人のニキビ患者さん』
      の少なくとも30%以上が、
      1)パン食(特に菓子パン)
      2)お菓子(ケーキやスナック菓子も含む)
      3)清涼飲料水(アルミ缶)
      のいずれかあるいは3つ全てを好む傾向がありました。
  • ■ 『アルミニウム』が『ニキビ』に及ぼす影響は軽微ではない
      と考えます。
  • ■ 『ニキビ』がなかなか改善しない患者さんは、

      イ)『アルミニウムを含有する食品添加物』
         を含む菓子パンなどの食品を避け

      ロ)アルミ缶、アルミ製の鍋、アルミホイル
           などにも注意する

          ことをオススメします。
  • ■ 『アルミニウム』摂取に注意して『ニキビ改善』を図りましょう。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その119」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

アルミ缶、アルミ製の鍋、アルミホイルについては、
いろいろ議論のあるところですが、個人的には避けています。

また、ミョウバンを食品以外の用途に使う人もいるようですが、 長期的には悪影響があるのではないかと危惧しています。

次回は、『スーパーフード』について考えます。

それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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