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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2017年6月20日配信)

第154回 『「調理法」の工夫で「アクリルアミド」を減らして 「ニキビ改善」! 』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

土曜の夜。
誘われて地元のユニークな食堂に行ってきました。
帯広市にある『高野食堂』です。

普通の一軒家風の建物で、
一人1500円(!)プラス飲み物代で家庭料理のコース
を出してくれるお店です。

全く何の予備知識もなく、お伺いした私。

靴を脱いでサンダルに履き替え入店すると、
インパクトある風貌の店主、高野賢治さんが迎えてくれました。

『おっ。どこかでお見かけしたことのある顔だ』と私が思っていると、
『ひょっとして先生?以前、お世話になりました』と高野さん。
かなり昔に受診されたことがある方でした。

料理は、鍋、パスタ、フォカッチャ、ステーキ、ローストビーフ、
最後のデザートは自家製ティラミスとカタラーナでした。
ボリュームがものすごく、昇天してしまう程のレベルです。

その日は、高野さんが絶好調だったらしく、
店の外で、何と『大車輪』を披露してくれました。
https://www.youtube.com/watch?v=0WaYkHnZKhM
で『大車輪』の様子をご覧いただけます。)

それだけでも驚きだったのですが、
他のお客さんと高野さんとのアームレスリングもありました。

アームレスリングの有力選手なので
店内にアームレスリング台があるのです。

その時の高野さんの言葉に、私は感動しました。

『お客さん。「真剣」にやらないとダメですよ。
 汗をかいて「真剣」にやらなきゃ!』

微笑みながら、厳しい言葉を放つことができる
『大車輪男!』高野さんは何と57歳!

『十勝の超人・帯広畜産大学OBの名物男』
と呼ばれているそうです。

『真剣』に生きる高野さんを、私は尊敬します。

そうそう。
『真剣』に生きることは大切ですね。

『真剣』に生きるということは、自分としっかり向き合うこと。

『真剣』に生きると、
様々な試行錯誤を繰り返しながらも、
『ニキビ』の本質をしっかり捉えることができるようになり、
『ニキビ改善』というゴールに早く到達できます。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。 このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 26年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿などの
 「ニキビ改善」に重要な良い刺激となる情報を数多く提供。
 「真剣」に「継続」してチャレンジするうちに  「ニキビ改善」への道が開ける定期便 』

になれば幸いです。

ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて います。 (思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を27年やってきた中で非常に重要と思い標語に
したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて
解説してきました。

第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を
『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連した
こと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )
にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。

(バックナンバーは
  http://www.tokachi-derma.com/content/column をご覧下さい。)

前回は、
『GRIT(グリット:やり抜く力)』を『ニキビ改善』につなげる方法
を考えました。

今回は、『調理法』の工夫により食品中の『アクリルアミド』を削減して
『ニキビ改善』につなげる方法を考えました。

(ケアネットニュース 2017年4月7日号
 『茶色のフライドポテトやトーストは、がんのリスク?』
 https://www.carenet.com/news/general/carenet/43746  を引用しています。)

以前から感じていたこと。
ぽっちゃり体型のニキビ患者さんは、改善しにくいということです。

問診すると、お菓子やファーストフードが好きという患者さんが多いです。

更に、詳しく聞くと、
『ポテトチップス』や『フライドポテト』が好きで良く食べる
という答えが多く返ってきます。

以前から、トランス脂肪酸の危険性を繰り返し述べてきましたが、
今回はそれと関連する『アクリルアミド』についてお話させていただきます。

食材の成分は、揚げる、焼く、焙るなど熱を加えることで化学変化が起こり、
色や風味、食感などが良くなります。

穀類、芋類、野菜など炭水化物を多く含む原材料は加熱調理の過程で、
化学物質である『アクリルアミド』が産生されます。

『アクリルアミド』は水処理剤、土壌凝固剤など工業用途に用いられる
ポリアクリルアミドの原料です。

食材中のアミノ酸(アスパラギン)と糖類(ブドウ糖や果糖)が、
加熱(120℃以上)されることにより発生します。

『アクリルアミド』の発がん性は、
2002年スウェーデンの動物研究で報告されました。

ヒトについては、
2007年のオランダの研究で一部の乳がんなどの発症リスク増加が報告
されています。

一方で、否定的なデータもあり、
食品の『アクリルアミド』の含有量の違いや、摂取状況の確認など、
研究を行う上で排除が難しい多くの因子もあります。

『アクリルアミド』について、
米国国立がん研究所(NCI:National Cancer Institute)は、
「発がん性は懸念されるが、ヒトに対する十分なエビデンスはない」
としています。

日本の農林水産省も
「アクリルアミドの摂取量と発がんとの因果関係は確認されていない」
としています。

その一方、英国では新たな動きがありました。

2017年1月23日に発表されたTotal Diet Studyでは、
『英国人の化学物質摂取が望まれる量を超えている』
という結果が明らかになりました。

それを受け、
英国食品基準庁(FSA:Food Standards Agency)と
陸上競技の五輪金メダリストであるデニーズ・ルイス氏が協力して、
『アクリルアミド』の減量を目的とした
『Go for Goldキャンペーン』が開始されました。

キャンペーンでは、
英国民に『アクリルアミド』の存在を知らせると共に、
日常生活で摂取を減らす、以下の実践的な方法が啓発されています。

1)でんぷん質の食材を加熱する際は、キャンペーンの名前の由来となった
  ゴールデンイエロー(山吹色)までにする(Go for Gold)。

2)食品パッケージを確認し、
  食材を加熱調理する温度と時間を超えないようにする。

3)冷蔵すると糖分が増すため生の芋は冷蔵庫に保管しない。

でんぷん質の食材は、日常の食生活に重要なものです。
『アクリルアミド』を意識するあまり栄養バランスを崩すのは考えもの。

『Go for Goldキャンペーン』の主張の1つにも
『バランスのとれたさまざまな食事をすること』とあります。

『ポテトチップス』や『フライドポテト』については、
焦げていない ゴールデンイエロー(山吹色) までのものとし、
食べるのはほどほどとした方が良いでしょう。

また、自分で食品を調理する際には、

1)野菜や芋類を揚げる・炒める・焼く・焙るときは、
  高温で長時間の調理は控え、焦がさないよう、食材をよくかき混ぜる。

2)野菜類、芋類は切った後、加熱前に水でさらしたり、下ゆでする。

3)和食でよく用いられる、『アクリルアミド』がほとんど含まれない、
  蒸す・煮る・茹でるなど水を利用した調理方法を考慮する。

と良いでしょう。

『ポテトチップス』や『フライドポテト』を販売する日本の食品メーカーは、
『アクリルアミド』減量にかなり成功しているそうです。

『ニキビ』と『アクリルアミド』の因果関係は証明されていませんが、
高カロリーでトランス脂肪酸を含む様々な油脂を含む
『ポテトチップス』や『フライドポテト』を食べると
『アクリルアミド』を結果として摂取することになり
『ニキビ』に影響する可能性はあると思われます。

調理方法を吟味し、幅広い食品を栄養のバランス良く食べる。
更には、日頃の生活習慣も整えましょう。

その小さな努力が『ニキビ改善』につながります。

[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】

『「調理法」の工夫で「アクリルアミド」を減らして「ニキビ改善」!』

  • ■ ぽっちゃり体型のニキビ患者さんは、改善しにくい傾向があります。
  • ■ お菓子やファーストフード、
      特に『ポテトチップス』や『フライドポテト』が好きという患者さん
      が多いです。
  • ■ 穀類、芋類、野菜など炭水化物を多く含む原材料は加熱調理の過程で、   化学物質である『アクリルアミド』が産生されます。
  • ■ 英国では『英国人の化学物質摂取が望まれる量を超えている』   という研究結果を受け、『アクリルアミド』の減量を目的とした   『Go for Goldキャンペーン』が開始され、   日常生活で摂取を減らす方法が啓発されています。
  • ■ 『ポテトチップス』や『フライドポテト』については、   焦げていない ゴールデンイエロー(山吹色)までのものとし、   食べるのはほどほどとした方が良いでしょう。
  • ■ 自分で食品を調理する際には以下の方法がオススメです。

    1)野菜や芋類を揚げる・炒める・焼く・焙るときは、
      高温で長時間の調理は控え、焦がさないよう、食材をよくかき混ぜる。

    2)野菜類、芋類は切った後、加熱前に水でさらしたり、下ゆでする。

    3)和食でよく用いられる、『アクリルアミド』がほとんど含まれない、
      蒸す・煮る・茹でるなど水を利用した調理方法を考慮する。
  • ■ 調理方法を吟味し、幅広い食品を栄養のバランス良く食べる。更に、
      日頃の生活習慣も整えておくことが『ニキビ改善』につながります。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その138」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

予備知識もなくふらっと訪ねた『高野食堂』さん。
地元にこんなお店があるなんて全く知りませんでした。

『大車輪』はお店の外の空き地で披露していただきました。
外で羊を飼っているので、
羊のショーを見せてくれるのだとばかり思っていたら
店主自ら体を張った『大車輪』でした。

高野さんと私。
共通点があると思いました。

基本、自営業なので『真剣』にやらないと『閉店』の憂き目に遭います。
『真剣』という言葉の大切さを再確認した夜でした。

次回もよろしくお願いします。

それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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