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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2018年4月20日配信)

第164回 『「腸を整える」ことで「ニキビ改善」 小林弘幸先生の休み方のコツから ~6~ 』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

ネット環境の進化のおかげで、
昔、見ることができなかった番組を
手軽に見ることができるようになりました。

私の場合、その一つが『ブラック・ジャック』です。

2004年10月からテレビで放送されていたもので、全63話。

無免許ながら、神業ともいえるテクニックにより世界中に名を知られる、
天才外科医『ブラック・ジャック』を主人公とした、
医療漫画のアニメ版です。

30年以上前の学生時代は、漫画版を多少読んだ程度。
アニメ版の放送当時は、見る余裕がありませんでした。

あくまで漫画ですから、かなり割り引いて考える必要がありますが、
この番組を見ると、医療に携わる者として『学ぶ』ことが多くあります。

患者さんと医師との間にある溝は大きいことを『学ぶ』。

医師は精神的にも肉体的にもタフでなければ務まらないことを『学ぶ』。

『ブラック・ジャック』の厳しい物言いが結局は優しさの裏返しであり
これも医療の現場では必要だと『学ぶ』。

などなど、自身の医師としての生活と照らし合わせて、
共感したり反省しながら『学ぶ』ことが多くありました。

そうそう。
『ニキビ』については、
症状が良くなったり悪くなったりすることを経験しながら
様々なことを『学ぶ』ことが改善につながります。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 27年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿などの
 「ニキビ改善」に重要な良い刺激となる情報を数多く提供。
 「継続」して「学び」チャレンジするうちに
 「ニキビ改善」への道が開ける定期便 』

になれば幸いです。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を28年やってきた中で非常に重要と思い標語に
したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて
解説してきました。

第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を
『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連した
こと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )
にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。

(バックナンバーは
  https://www.tokachi-media.com/content/column
 をご覧下さい。)

第159回からは、医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
を読んで考えたことを取り上げています。

この本の内容はとても有用なものですが、
特にこれはすごいと思ったのが、最終章にある
『効果絶大な休み方のコツ25』でした。

今回は、前回の『目を温める』という項目に続き、
『腸を整える』という項目を取り上げさせていただき、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。

テレビの健康番組や雑誌の特集記事などで最近目立つのが、
『 腸 』に関する話題です。

ここ数年、『 腸 』に関する研究が大きく進んでおり、
メンタルとの関わりが明確になってきました。

その結果、『腸は第二の脳』とも言われるようになっています。

便秘外来を長く担当している『小林弘幸先生』は、
むしろ『腸は脳を超えた第一の脳』と考えられています。

自律神経を介した『腸』と『脳』との繋がりは
『腸脳循環』と呼ばれます。

この『腸脳循環』について考えましょう。

イ) 従来は
   『脳→自律神経→腸』という方向にのみ情報が伝わる
   と考えられていましたが、最近では、
   逆の『腸→自律神経→脳』の方向にも情報が伝わる
   ことがわかってきました。

ロ) 『ストレスがかかる→自律神経が乱れる→腸の働きが悪くなる』
   だけでなく、
   『腸の働きが悪くなる→自律神経が乱れる→ストレスがかかる』
   ことも大いにあります。

ハ) 腸の蠕動運動がセロトニンという重要な物質を作りますが、
   鬱病患者にセロトニンが少ないことが明らかとなり、
   腸とメンタルの間には密接な関係があります。

ニ) さらには、近年の多くの研究で、
   腸内細菌のバランスが脳に大きな影響を与えることが解明され
   『お腹の具合が悪いとメンタルでも不安を抱えやすくなる』
   と言えます。

『ニキビ』と『腸を整える』ことに関係はあるのでしょうか。
これは、大ありです。

ニキビの外来患者さんで、特に若い女性で多いのが『便秘』なのです。
大体3割から4割弱の方が便秘傾向にあるようです。

また、意外と盲点なのが男性のニキビ患者さん。
良くお腹の調子が悪いと訴えられることが多いのです。
50代以降の方が多く、顔色が悪い独特の感じが印象に残ります。

小林先生は、以下のアドバイスをされています。

1)普段から腸内の善玉菌を増やす野菜や繊維質を豊富にとりましょう。
2)目覚めたらコップ一杯の水を飲んで、腸の働きを活発にします。
3)お腹のマッサージなどを行ないます。

女性の場合は、いろいろ情報を入手して『便秘』を克服し、
『ニキビ改善』につながることが多いです。

男性の場合は、指導してもなかなか実行が伴わず、
どうも反応がイマイチなのが残念です。

『腸を整える』ことで、
自律神経を介した『腸』と『脳』との繋がりがよくなり
『ストレス』も軽減され『ニキビ改善』につながります。

毎日の生活の中で1)~3)を意識することはとっても大切。
『ニキビ改善』はもちろん、大事な命を守ることにもつながります。
[今回のポイント]は以下の通りです。

      

【今回の4決め!落ち穂拾い】

『「腸を整える」ことで「ニキビ改善」
 小林弘幸先生の休み方のコツから ~6~ 』

  • ■ 医師の『小林弘幸先生』の著書
     『自律神経が整えば休まなくても絶好調』は良書です。
  • ■ 特にこれはすごいと思ったのが、最終章にある
     『効果絶大な休み方のコツ25』。
  • ■ 今回はその中から『腸を整える』という項目を取り上げ、
     『ニキビ改善』につなげる方法を考えました。
  • ■ ここ数年、『 腸 』に関する研究が大きく進み、
      メンタルとの関連性が証明され『腸は第二の脳』
      とも言われます。
  • ■ 自律神経を介した『腸』と『脳』との繋がりは『腸脳循環』
      と呼ばれ、
     『お腹の具合が悪いとメンタルでも不安を抱えやすくなる』
      ことに。
  • ■ ニキビの外来患者さんで、   特に若い女性で多いのが『便秘』。
      大体3割から4割弱の方が便秘傾向にあるようです。
  • ■ 意外と盲点なのが男性のニキビ患者さん。
      良くお腹の調子が悪いと訴えられることが多いのです。
      50代以降の方が多く、顔色が悪い独特の感じが印象に残ります。
  • ■ 小林先生は、以下のアドバイスをされています。
      1)普段から腸内の善玉菌を増やす野菜や繊維質を豊富にとりましょう。
      2)目覚めたらコップ一杯の水を飲んで、腸の働きを活発にします。
      3)お腹のマッサージなどを行ないます。
  • ■『腸を整える』ことで、
      自律神経を介した『腸』と『脳』との繋がりがよくなり
     『ストレス』も軽減され『ニキビ改善』につながります。
  • ■ 毎日の生活の中で1)~3)を意識することはとっても大切。
     『ニキビ改善』はもちろん、大事な命を守ることにもつながります。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その148」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

天才外科医『ブラック・ジャック』と鈍才皮膚科医の私。

共通点が一つありました。

それは『寝付きの良さ』です。

『ブラック・ジャック』は、
移動中の車内などでは、ぐっすり睡眠中のことが多いですし、
出張時には、宿泊先ですぐ寝ています。

普段の仕事がハードなため、

体力を温存することが無意識のうちにできるという設定なのでしょう。

私の場合は、すぐ寝ることができることが、
足りない頭と体力を補ってくれていると思っています。

睡眠は重要ですね。

次回は、『腸を整える』ことを掘り下げたいと思います。
それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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