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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2019年10月20日配信)

第182回 『「 腸 活 」で「ニキビ改善」~(16)腸内環境を改善するひと工夫~「 適度なアルコール量 」を知って腸内環境改善  』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

こんにちは。 とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

私、監視されています。

朝、診療所に来ると、
決まって黒い服装の目つきの鋭い探偵風のものが
高いところから監視しているんです。

ちょっと出勤が遅いと、接近してきます。
機嫌が悪い時には威嚇されることもあるのです。

あんまりしつこいので警察に通報しようかと考える位なんです!

冗談はそのくらいにして、その名は
『カラスの勘九郎』(愛称)(以下:勘九郎)です(笑)

『勘九郎』はなかなか仕事に『熱心』なやつです。

『熱心』なことに夏は朝4時頃から所定の電線で待機。

私が診療所に近づくと、
私の直上の電線へ即座に『熱心』に移動。

建物に入った後もしばらく『熱心』に監視を続け、
いつの間にか姿を消します。

働き方改革の影響もあって時々有休も取りますが、
ここ半年ばかりは『熱心』に私の監視業務に当たっています。

どうしてこんなことになったかは全く不明です。
カラスの習性って面白いですね。

『熱心』
これは嫌がられることもありますが、
大切にしたいものの一つです。

そうそう。

『熱心』に取り組むと見えてくる世界があります。
適当に惰性でやっていては見えてこない世界です。

『ニキビ治療』でも
『熱心』な取り組みが『ニキビ改善』につながることも多いです。
『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 29年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
  「ニキビ改善」を意識できる
  「実践」的な「情報」を数多く「熱心」に提供。
  「ニキビ改善」への道が開ける定期便 』

になれば幸いです。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。 (思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を29年やってきた中で非常に重要と思い標語に
したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
 https://www.tokachi-media.com/content/column をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『腸を整える』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

前回は、
『 「 腸により良い飲み物 」を飲んで腸内環境を改善 』
し、『ニキビ改善』につなげる方法を考えました。

今回は、
『 「 適度なアルコール量 」を知って腸内環境を改善  』
し、『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。

アルコールは腸を刺激し、
適量ならばストレス解消にも効果があります。

しかし飲みすぎると胃腸を荒らしたり、
肝臓に負担をかけてしまったりします。

また1日当たりのアルコール摂取量が多くなるにつれて、
大腸がんをはじめ食道がんなどの発生リスクも高まるといわれています。

では適切なアルコール量とはどれくらいなのでしょうか。

1日当たりのアルコール摂取量の目安は
   『 20g以内 』
といわれています。

目安としては
イ)ビール ーーーーー 中瓶1本(500ml)程度
ロ)日本酒 ーーーーー 1合(180ml)程度
ハ)ワイン ーーーーー グラス1.5杯(180ml)程度
ニ)焼酎(25度)ーーーーー 0.6合(110ml)程度
ホ)ウイスキー ーーーーー ダブル1杯(60ml)程度

これは驚き!
アルコール好きの左党にはかなり厳しい量ですね。

『 腸内環境を改善するため「 適度なアルコール量 」
  を考えるとお酒のおかわりは厳禁!』
ということになります。

『 飲み放題は腸内環境改善の敵 』
ともいえます。

上記はあくまで平均的な量なので、
飲酒量の多い日があった場合は別の日で節酒したり、
禁酒日を設けたりするなどして調節しましょう。

またアルコールを飲みすぎると下痢になることがあるのは、
水分が吸収されないまま排便されているためだとか。

これはよくわかります。
私の場合、確かにお酒を飲んで下痢することがあります。

ビールは炭酸ガスが胃腸を刺激するので、
適量であれば便秘解消に役立つそうです。

実は私、40代の後半から『禁酒』していました。
40代になって体力や気力の低下に気づき
何か体に影響するものを止めることによってカバーしようと
必死にもがいていたのでした(笑)

もともと飲まなかったので大した決断ではありませんでした。

困ることもなかったのですが、
祝い事の席や大先輩にお酒を注がれる機会もやはりあって
それは人生の選択の幅を狭めすぎだなと考えるようになりました。

試しに少し飲むとテンションも上がって、
良い気分転換になるということを再認識しました。

残りの人生、
少し楽しみたいなと思えるようになった今日この頃です。

アルコールは普通の飲み物とは違います。

個人の事情や好み、更には体調や場所をわきまえて、
『総合的に判断してアルコールを飲む』ことが大切ですね。

飲酒運転などはもちろん厳禁です。

『適度なアルコール量』を知って飲むと
『腸内環境』は改善しやすくなります。

特にアルコールをたしなむ
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんは
『ニキビ改善』につながります。
『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。
[今回のポイント]は以下の通りです。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆

【今回の4決め!落ち穂拾い】
『   「 腸 活 」で「ニキビ改善」
~(16)腸内環境を改善するひと工夫~
「 適度なアルコール量 」を知って腸内環境改善  』

  • ■ 医師の『小林弘幸先生』の本
     『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
     『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
     『腸を整える』という項目を発展させ、
     『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ■ 今回は、
     「 適度なアルコール量 」を知って腸内環境を改善  』
      し、『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。
  • ■ アルコールは腸を刺激し、適量ならばストレス解消にもなります。
      しかし飲みすぎると胃腸を荒らしたり、肝臓に負担がかかります。
  • ■ 1日当たりのアルコール摂取量が多くなるにつれて、
      大腸がんをはじめ食道がんなどの発生リスクも高まります。
  • ■ 1日当たりのアルコール摂取量の目安は『 20g以内 』。
  • ■ 目安としては
      イ)ビール  ーーーーー 中瓶1本(500ml)程度
      ロ)日本酒  ーーーーー 1合(180ml)程度
      ハ)ワイン   ーーーーー グラス1.5杯(180ml)程度
      ニ)焼酎(25度)ーーーーー 0.6合(110ml)程度
      ホ)ウイスキー  ーーーーー ダブル1杯(60ml)程度
  • ■ 酒好きの 左党にはかなり厳しい量と思われ
     『 腸内環境を改善するため「 適度なアルコール量 」
       を考えるとお酒のおかわりは厳禁!』
     『 飲み放題は腸内環境の改善の敵 』ともいえます。
  • ■ 上記はあくまで平均的な量なので、
      飲酒量の多い日があった場合は別の日で節酒したり、
      禁酒日を設けたりするなどして調節しましょう。
  • ■ ビールは炭酸ガスが胃腸を刺激し、
      適量であれば便秘解消に役立ちます。
  • ■ 個人の事情や好み、更には体調や場所をわきまえて、
     『総合的に判断してアルコールを飲む』ことが大切です。
  • ■『適度なアルコール量』を知って飲むと
     『腸内環境』は改善しやすくなり、アルコールをたしなむ
      便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんは
     『ニキビ改善』につながります。
  • ■『ニキビ改善』はもちろん、
      健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その166」 彡☆彡☆彡☆彡☆彡

『カラスの習性』は面白いなと思い1冊の本を購入しました。

『カラスの常識』 柴田佳秀 著 寺子屋新書 です。

この本を読むと、
私への『熱心』な監視活動は、
単なる『縄張りの監視活動の一環』にすぎないことがわかりました。

23年ほど前から診療所を建てて診療している立場から見ると
気に入らないこの執拗な監視活動。

自分の縄張りだぞと監視活動を強化するのは
『カラスの勝手』という訳です。

生きていると面白いことに気づきますね。

次回も、
『 腸内環境を改善するひと工夫 』の続きを考えます。
それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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