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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2019年11月20日配信)

第183回 『「 腸 活 」で「ニキビ改善」~(17)腸内環境を改善するひと工夫~ 「 若返り&ダイエットを目指して一日一食 」はすぐ中止して腸内環境改善 』

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

医師も人の子。
外来をやっていて、患者さんをつい怒ってしまうことがあります。

診察中でもスマホを離さず心は全く違うところにある人。
他院にかかっていて薬だけでいいからといって多く要求する人。
症状がかなり重症なのに1回で全て良くしろなど
要求水準が異常に高い人など様々です。

Aさんは、そんな60歳近い女性患者でした。
『遠くから来てやっているからさっさと薬を多く出して良くしろ』
的な感じで態度の大きい患者さんでした。

かなり悪い皮膚の状態でしたから、
『指示に従って薬を調節しながら再診していただかないと無理。
 そうでなければ元の医療機関で診てもらうのがいいでしょう!』
という感じでカチンときた私はかなり厳しく言い放ちました。

まあ再診しないだろうとたかをくくっていた所、
Aさんは皮膚の症状がどんどん良くなり模範的な患者さんに変身!

Aさんには
『先生に怒ってもらって本当に良かった』
という決め台詞ができました。

気を良くしたAさんは、
当研究所のコスメに触手を伸ばし、 美魔女風(笑)のリピーターになりました。
近年では、近所の患者さんに当科をうるさく勧める
強力な『サポーター』です。

最近そんなAさんから、
『私、結婚することになりました』
と衝撃的な告白を受けました。

60歳近くでの再婚は本当に珍しくおめでたいお話。
ここでは書けませんが、
お相手についてノロケる様はまさしく新妻の風格。

人生いろいろ。
『サポーター』の力、恐るべしです。

そうそう。

『サポーター』は心強い味方。
困った時はもちろんのこと、
何かと気にかけてくれて、
そっと手を差し伸べてくれるのは
本当にありがたいことです。

『ニキビ治療』でも
『サポーター』の力の助けを借りることによって
『ニキビ改善』につながることも多いです。
『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 29年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿など
 「ニキビ改善」を意識できる
 「実践」的な「情報」を数多く「熱心」に提供。
 「ニキビ改善」への道が開ける「サポーター」的な定期便 』
になれば幸いです。

ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて います。 (思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を29年やってきた中で非常に重要と思い標語に
したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

(バックナンバーは
 http://www.tokachi-derma.com/content/column をご覧下さい。)

第165回からは、
医師の『小林弘幸先生』の本
『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(KKベストセラーズ)
の最終章にある『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
『腸を整える』という項目を発展させ、
『 腸 活 』について独自に掘り下げ、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『 腸 活 』とは、腸内にいる細菌の『善玉菌』を強化し、
正常な腸内環境を保って健康な体を手にいれることです。

『 腸 活 』が上手く行くと、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんの
『ニキビ改善』につながります。

前回は、
『 「 適度なアルコール量 」を知って腸内環境を改善  』
し、『ニキビ改善』につなげる方法を考えました。

今回は、
『 「 若返り&ダイエットを目指して一日一食 」
      はすぐ中止して腸内環境改善         』 
し、『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。

『腸に悪い14の習慣 「これ」をやめれば腸が若返る』
 松生恒夫(まつきつねお)著 PHP新書
という本を最近読みました。

4万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきた消化器内科の先生が
お書きになられた本です。

14の腸に悪い習慣がわかりやすく取り上げられていて、
実体験に基づく優れた内容が満載です。
これはぜひご紹介したいと考えました。

「 若返り&ダイエットを目指して一日一食 」
は最近よく取り上げられる健康法の一つ。

芸能界の複数の大物が1日1食で実年齢よりかなり若く見える
ことなどを実例にしていたりします。

松生先生によると、
『一日一食推進派からは、空腹状態が長寿遺伝子を活性化させる、
 などの説が唱えられていますが、じつは「腸」の側面からは、
 一日一食という健康法はマイナスでしかありません』
とのことです。

代表例として、
昼夕の一日二食の三十代女性(A)さんが取り上げられていました。
炭水化物を避け、サラダなどを摂るようにしていた方です。

松生先生は消化器内科の立場から以下の厳しい指摘をしています。

1)一日平均摂取エネルギー量は1400キロカロリーにしかならず、
  食物繊維摂取量も7.4グラム/日と低い値にとどまっている。

2)一日一食にするために、さらに昼食を抜いたとすると、
  一日平均摂取エネルギー量は1000キロカロリー前後、
  食物繊維摂取量も5グラム/日以下になってしまう。

3)一日に摂るべき食物繊維量は男性で19グラム/日、
  女性で17グラム/日とされているので全く不足。
  年齢と体重補正を行なった三十代女性の必要摂取エネルギー量は
  約1630キロカロリーなので、体の健康を維持することは困難。

確かに数字で比較すると
この健康法は問題があるということがよくわかります。

松生先生のお話をまとめると以下のようになります。

イ)朝は排便の一番のチャンス。
  朝の大ぜん動という、腸の大きな運動が起こるため。

ロ)この大ぜん動(消化管の収縮運動)は一日に2~3回しか起こらない。
  起こりやすいのは、朝食後の約一時間の間で、
  通常十~三十分しか持続しない。

ハ)朝食抜きにすると、
  朝のゴールデンタイムに食物がまったく胃に入らないことになり、
  胃・結腸反射(胃内に食物が入ると生じる結腸の収縮運動)
  が起こらず、大ぜん動や直腸反射を起こすことができない。

ニ)その結果、排便が起こらず、慢性便秘へと向かってしまうことに。
  さらに、食物繊維摂取量の低下で、排便量の減少もまねき、
  腸内環境は悪くなる一方。

ホ)一日二食で、朝は豆乳やジュースのみなどといった
  偏った食事内容の人はけっして少なくない。
  当てはまる人は、すぐに一日三食の習慣へ戻すことが大切。

じつは私、診療のない日は『プチ絶食』とまではいかないまでも、
日曜日や祝日は意識的に昼食を抜いたりしていました。

頭が少しボーッとしても、少しダイエットになるとか、
これで長寿遺伝子が活性化するぞなどとほくそ笑んでいましたが、
どうも旗色の悪い考えのようです。

確かに『プチ断食』した翌日は、
少し下痢気味だったりして調子が良くないこともあります。

そういえば、
なかなか改善しないニキビ患者さんの中には
極端に痩せすぎの方が多いことも事実です。

これらの患者さんは、朝食抜きの場合がほとんどです。
昼食や夕食もその延長線上にあると考えると妙に納得できます。

『 「若返り&ダイエットを目指して一日一食」は即刻中止!

      食物繊維不足が腸トラブルをまねき、
        欠食は便秘につながります。

       結果的には体に悪影響を及ぼし
       ニキビも悪化しやすくなります!!     』

数人の代表的な成功例のみで喧伝する特殊な健康法は
疑ってかかることが必要です。

実際は三食しっかり食事をすることで『腸内環境』は改善し、
便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんは
『ニキビ改善』につながります。
『ニキビ改善』はもちろん、
健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

[今回のポイント]は以下の通りです。
☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆

【今回の4決め!落ち穂拾い】

『   「 腸 活 」で「ニキビ改善」
~(17)腸内環境を改善するひと工夫~
「 若返り&ダイエットを目指して一日一食 」
はすぐ中止して腸内環境改善        』

  • ■ 医師の『小林弘幸先生』の本
     『自律神経が整えば休まなくても絶好調』の最終章にある
     『効果絶大な休み方のコツ25』の一つ
     『腸を整える』という項目を発展させ、
     『 腸 活 』を独自に掘り下げています。
  • ■ 今回は、
     『 「 若返り&ダイエットを目指して一日一食 」
          はすぐ中止して腸内環境改善         』 
      し、『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。
  • ■『腸に悪い14の習慣 「これ」をやめれば腸が若返る』
      松生恒夫(まつきつねお)著 では
      14の腸に悪い習慣がわかりやすく取り上げられていて、
      実体験に基づく優れた内容が満載。
  • ■「 若返り&ダイエットを目指して一日一食 」
      は最近よく取り上げられる健康法の一つ。
  • ■『一日一食推進派からは、空腹状態が長寿遺伝子を活性化させる、
      などの説が唱えられていますが、じつは「腸」の側面からは、
      一日一食という健康法はマイナスでしかありません』と松生先生。
  • ■ なかなか改善しないニキビ患者さんの中には
      極端に痩せすぎの方が多い。朝食抜きの場合がほとんどで
      昼食や夕食もその延長線上にある。
  • ■『 「若返り&ダイエットを目指して一日一食」は即刻中止!
          食物繊維不足が腸トラブルをまねき、
            欠食は便秘につながります。
           結果的には体に悪影響を及ぼし
           ニキビも悪化しやすくなります!!     』
  • ■ 三食しっかり食事をすることで『腸内環境』は改善し、
      便秘がちな女性や下痢気味の男性の『ニキビ』患者さんは
     『ニキビ改善』につながります。
  • ■『ニキビ改善』はもちろん、
      健康で前向きな人生を送ることにもつながるよい方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その166」 彡☆彡☆彡☆彡☆彡

北海道で『サポーター』といえば、
野球の日本ハムファイターズやサッカーのコンサドーレ。

当地でファイターズの地方試合が開催されると外来は閑散となり、
しばらくは患者さん同士で試合の内容で盛り上がったりします。

お陰様で当科は開業してここまで22年、
美白研究所は会所して17年周年を迎えました。

ここまで来れたのは、
多くの『サポーター』のお力添えのお陰だと思っています。

次回も、
『 腸内環境を改善するひと工夫 』の続きを考えます。
それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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