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コラム 「 とかちの窓から 」Column

(2017年9月20日配信)

第157回『「マインドフルネス」を取り入れて「ニキビ改善」(3)〜 実践編(2)「怒りを感じたら右手をぎゅっと握りしめて」  「いま」に意識を向ける〜 』

#お時間のない読者の方は[今回のポイント]だけでもお読み下さい#

こんにちは。
とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。

春から夏にかけての夜のことです。
診療が終わって帰宅しようとする私は、
怪しげな動物の鳴き声に夜な夜な襲われていました。

それは何とも言えない、恐ろしい音です。
天高くから聞こえたと思えば、急に近くまで急降下。
神出鬼没で正体を明かすことは決してありません。

そんな恐怖にほぼ毎日、ここ十数年の間、
私は襲われていたのです。

しかし、その恐怖もある日消失しました。
テレビでは、その生き物の特集が組まれており、
研究者の間では話題の生物でした。

その正体は、野鳥の『オオジシギ』。

鳥綱チドリ目シギ科の鳥で、日本で繁殖する渡り鳥です。
冬はニューギニア島、オーストラリア、タスマニア島、
ニュージーランドに渡り、日本には夏鳥として渡来します。
全長約30センチメートル、翼長約15センチメートル。

(オオジシギの怪しげな鳴き声を
  https://www.youtube.com/watch?v=3sbHVW99Ftc   でお聞きになれます。)

冬場のニセコに現れる、オーストラリア人もびっくり。
なかなかの猛者です。

他のドキュメント番組では、

飛行ルートが特定されたと報告されていました。 ( http://blog.livedoor.jp/wbsj_oojishigi/archives/6536327.html
  を参考にして下さい。 )

北海道からいきなり、太平洋側の海を南下。
5000kmあまりの海路を一週間程飛行し続け、
ニューギニア島に到達するという暴れ者です。

中国、台湾、フィリピンなどの陸地には目もくれず、
海上をひたすら飛行する一本気なヤツです。
鳴き声に負けず劣らず、大したヤツです。

冗談はさておき、私にとって身近な生き物が、
大胆な海外旅行を果敢に行う猛者だということに驚きました。

そうそう。
『身近なことに関心を持つこと』は大切ですね。
灯台下暗し。
『身近なこと』を通じて、いろいろなことに気づくことも多いです。

頬にかかる髪の毛を切ったり、
頬杖をつくのを止めたりするなど、
『日常の身近なこと』を変えるだけで、
『ニキビ』が急に改善することがあります。

『ニキビ改善』は一筋縄ではいかないことも多いです。
このメルマガが、月に1度必ず届く、

『 27年の皮膚科外来診療で得られた経験をもとに
  規則正しい生活、精神の安定、お肌の保湿などの
 「ニキビ改善」に重要な良い刺激となる情報を数多く提供。
 「継続」して「身近なことに関心をもって」チャレンジするうちに
 「ニキビ改善」への道が開ける定期便 』

になれば幸いです。

ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、
根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。

このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、
自分自身が一歩でも前に進むつもりで、
毎月お届けさせていただいています。

とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を
毎月発行しております。

そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せて
います。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)

『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』

今日から私は以下の4つを良く守り、 ニキビ改善を目指すことに決めました!

  • (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
  • (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
  • (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
  • (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。

これは私が皮膚科診療を27年やってきた中で非常に重要と思い標語に
したものです。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて
解説してきました。

ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。

このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて
解説してきました。

第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を
『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連した
こと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )
にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。

(バックナンバーは
  http://www.tokachi-derma.com/content/column をご覧下さい。)

前々回からは、『マインドフルネス』という、
アップルやグーグルなどでも取り入れられ、
社員のストレスコントロールに役立っている方法を活用して
『ニキビ改善』につなげる方法を考えています。

『100歳時代の人生マネジメントー長生きのリスクに備える』
(石田 淳 著)を引用させていただいております。

『マインドフルネス』を理解するには、前段階の予備知識が必要です。
再び、復習を簡単に行います。

人間には、『ああ、いやだ』『くそ』といった1日に約7万語の
『マインドトーク(自動思考)』という大量のネガティブな言葉が
頭の中に降り注いでいます。

『ネガティブなマインドトーク』は、
『認知の歪み(誇張的で非合理な思考パターン)』を引き起こし、
以下のように『ニキビ改善』を邪魔している可能性があります。

イ)『ニキビ』を改善しようと努力していると、
  『ニキビはよくならない』『良くなってもまた悪化するだけ』
   などの『ネガティブなマインドトーク』が1日に7万語も
   頭に浮かんでは消える。

ロ)『ネガティブなマインドトーク』は、
   さまざまな「認知の歪み」を引き起こし、
  『私のニキビは治らない』
  『私はついていないからニキビも治らない』
  『私はニキビを良くする能力がない』など、
   根拠なくニキビ改善を遠ざけるように自分を低く評価する。

ハ) 脳は思っていることをそのまま受け取る習性があるため、
  『そうか、私のニキビは改善しないのだ』
   という認知の歪みをさらに引き起こし、
  『ニキビ改善』を不可能にしてしまう。

『ニキビ改善』には、
『 長年「マインドトーク」にさらされて歪んでしまった
 「ニキビは改善しない」という誤った認知を正していくこと 』
  が必要です。

前回は、『マインドフルネス』の手法の一つ『呼吸法』を実践して、
『ニキビは改善しない』という誤った認知を正して、
『ニキビ改善』につなげる方法を考えました。

今回は、筆者の石田さんが取り入れている
『怒りを感じたら右手を握る』という方法について考えます。

日々、患者さんを見ていて気づくこと。
『怒りっぽい患者さんは、ニキビを含む皮膚病が改善しにくい』
ということです。

怒りっぽい患者さんは、自己流を通すことが多く、
指導や治療に素直に従っていただけないことが多いのです。

『ニキビ患者さん』は、同時に『ストレス』を訴えることも多いです。
『ストレス』でつい『ニキビ』をいじってしまうということも多い
ようです。

『怒りを抑えて』『ストレスを減らす』ことにより、
『ニキビ改善』をはかることができます。

私も、診療中つい感情的になってしまうこともあります。
でも以前、紹介させていただいた方法で少し改まりました。

( 第142回のコラム
『イヤなことが起こったら 口をあけて上を向く』
http://www.tokachi-derma.com/content/column/512
  第144回のコラム
『イヤなことが起こったら 大声を出す』
http://www.tokachi-derma.com/content/column/518
 を参考にして下さい。)

石田さんは本の中で
『怒っているのは本当のあなたか』と問いかけ、
『怒りの感情をぶつけているあなたは、本当のあなたではない。
 認知の歪んだあなたが、勝手に怒っているだけだ』
と切り捨てています。

『怒りの感情は三十秒以上続かない』
『怒りはなるべく早く鎮めたい』
というのが本来の人間の望みであるとしています。

『怒りの感情が続く三十秒をやり過ごして、
 爆発した感情を収め、
 認知の歪みによって本来のあなたではないところへ向かうことを防ぐ』
ことが大切であるとしています。

石田さんが勧める解決方法はとっても簡単です。
    『 怒りを感じたら右手をぎゅっと握りしめる 』
というものです。

怒りの感情が湧き上がったときに、
『 右手をぎゅっと握りしめる 』ことにより、
『 いらぬところへ向かいそうになった意識を自分に戻す方法 』
です。

『ああ、いけない、いけない。変なところに行くところだった』
と自分に意識が戻ったときには、怒りの感情はほとんど収まり、
『貴重な時間を怒りに費やすほど損なことはない』
ということに気づき、その嫌な場から感情が離れていくのです。

石田さんによると、他のバリエーションとして、
 1)左手をぎゅっと握りしめる
 2)足を踏みしめる
 3)肘をつかむ
 4)耳を触る
などが考えられ、
『なにも道具を必要とせず、その場ですぐに自分に意識を戻せる方法』
なら何でも大丈夫とのことです。

これを参考にして、
自分独自の方法で『怒り』をコントロールすることができます。

『 右手をぎゅっと握りしめる 』だけで、
『怒り』をやりすごして『ストレス』が減るとは、良い方法ですね。

『 「ネガティブなマインドトーク」の存在を理解し、
  「右手をぎゅっと握りしめて怒りを抑え」
  「ストレスを減少させる」ことで、
  「ニキビは改善できる」ということを正しく認知する。 』

『ニキビ改善』につながるとっても大切な方法ですね。

[今回のポイント]は以下の通りです。

【今回の4決め!落ち穂拾い】

『「マインドフルネス」を取り入れて「ニキビ改善」(3)
〜 実践編(2)「怒りを感じたら右手をぎゅっと握りしめて」
いま」に意識を向ける〜 』

  • ■『マインドフルネス』という、
      アップルやグーグルなどでも取り入れられ、
      社員のストレスコントロールに役立っている方法を活用して
     『ニキビ改善』につなげる方法を考えます。
  • ■ 人間には、『ああ、いやだ』『くそ』といった1日に約7万語の
     『マインドトーク(自動思考)』という大量のネガティブな言葉が
      頭の中に降り注いでいます。
  • ■『ネガティブなマインドトーク』は、
     『認知の歪み(誇張的で非合理な思考パターン)』を引き起こし、
     『ニキビ改善』を邪魔している可能性があります。
  • ■『マインドフルネス』は、一口に言えば、
     『「最も重要な現実(=いま・自分)に意識を向ける」
      ことによって不安な心理状態から脱却する手法 』です。
  • ■『呼吸数を数える方法』に続いて、
     『怒りを感じたら右手をぎゅっと握りしめる』方法を考えます。
  • ■『怒りを感じたら右手をぎゅっと握りしめる』ことにより、
     『いらぬところへ向かいそうになった意識を自分に戻す』
      ことができます。
  • ■ 自分に意識が戻ったときには、怒りの感情はほとんど収まり、
     『貴重な時間を怒りに費やすほど損なことはない』
      ということに気づき、その嫌な場から感情が離れます。
  • ■ 他のバリエーションとして
      1)左手をぎゅっと握りしめる
      2)足を踏みしめる
      3)肘をつかむ
      4)耳を触る
      などもあります。
  • ■『 「ネガティブなマインドトーク」の存在を理解し、
       「右手をぎゅっと握って怒りを抑え」
       「ストレスを減らす」ことで、
       「ニキビは改善できる」ということを正しく認知する 』
     『ニキビ改善』につながるとっても大切な方法です。

☆彡☆彡☆彡☆彡☆彡☆「落ち穂 その141」彡☆彡☆彡☆彡☆彡

最近、高齢の患者さんで怒りやすい人が増えています。

社会情勢の変化などいろいろな要因が複雑に絡み合っていることが
想定されます。
認知症も影響しているようです。

私は見た目は若くみられますが、51歳になりました。

怒りやすい高齢者にならないために、
石田さんの教えに素直に従い、
今後の人生を穏やかに生きていけるようになりたいと思います。

次回も、
『マインドフルネス』の実践法について考えたいと思います。

それでは。

おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)

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